もったいない気持ちはない
ものを少なく持ちたいと思ってから、ものを手放すことに罪悪感を持つことが減ってきた。
前は、破れたとか壊れたとかどうしても使えなくなったものだけ捨てるという考え方だったように思う。
それが少しずつ捨てたり売ったりすることに慣れてきて、どうしてもないと困るものやとても好きなものだけ残すようになった。
捨て始めたきっかけは、ドミニックローホーさんの本を読んだからだけど、そのときは転職する合間で時間があった。
実家の学生時代のノートやら写真やら作品やらジャージやらをまずどんどん捨てることから始めた。
何年かぶりに見る学生時代の物って、本当になんでとっておいたんだろうって思うものばかり。
整理整頓はしてあったのだけれど、それでも埃っぽくて、汚く見えた。
私は、まとまった休みがあったから束ねたり売ったり捨てたりする暇があったけれど、普通に働いてたら、休みは休みたいからなかなかこんな作業しないよなあと思う。
みんな実家のどこかにとってあるのかな?
そして、不思議なもので、そのときにとっておいたものでもまた何ヶ月後とか何年後とかに見ると、いらないものに思えるのだ。
結婚してからも、帰省の度に手紙やお守りアクセサリーなどの捨てづらいものもいろんな形で処分した。
実家にも今は私のものは帰ったときに着る服とパジャマと少しの化粧品くらいしかなくなった。
本当は卒アルも捨てたいのだけれど、それだけは家族の目があるので、とりあえず置いといている。
こんな感じで実家のものは増えなくなったけれど、生活していれば嫌でもものは増える。
今も、穴はあいていないけれどなんか着づらくて着ない服とか靴とかかばんとかそういうものものってどんどん出てくる。
でもそういうものもとりあえずとっておくということはやめた。
なんか違うと思ったら、その後身につけることはないので捨てることにしたのだ。
そうすると、むやみにものが増えることはないし、好きなものや使うものに囲まれて暮らせる。
もったいない、とりあえずとっておこうという気持ちは私にはもうない。
ものに感情移入することはやめたのだ。